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FRESH FOAM ZANTE ML

2015.08.04

「砂浜を歩くと、足の指で砂をつかむことで自然に足が鍛えられることから、ギリシャのビーチリゾートである「ザンテ島」の名前を採用し、ニューバランスの中では珍しく、番号を冠しないモデル「ZANTE」。

単一素材ミッドソールが特徴的で、内外非対称なハニカム構造の凹凸を適切な場所に配置した高機能テクノロジーのプラットフォーム「FRESH FOAM」を搭載。クッション性に優れ、安定性も実現してくれるランニングシューズとして、スピードを求めるランナーのために開発されましたが、2015年秋冬には初めてファッションアイテムとしてアレンジ。

クラシカルなアッパーデザインに「ニューバランスミニマス」のソールユニットを融合させた「MNL」シリーズや、「レブライト」のソールを融合させた「MRL」シリーズに続く、ハイブリッドモデルの後継として、今作はアッパーのデザインもパフォーマンスシューズのデザインをそのまま採用。アウトソールにはガムラバー、パーツにはヌメ革を取り入れるなどマテリアル使いや、ネービーやバーガンディ―、ベージュ、ブラックなどのオーセンティックなカラーリングで、ファッション性を高めています。 スウェット地をベースに、ニューバランスのレガシーカラーであるグレーを採用したモデルは、メッシュ部分のグレーの濃淡でコントラストを効かせ、ネイビー、 バーガンディ―のカラーブロックを採用し、ポップな表情に。一方、プレミアムなフルグレインレザーを採用したモデルはシックかつスタイリッシュで大人っぽい雰囲気に仕上げられています。

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ファッション性は高まりつつも、ベースがパフォーマンスシューズなため、タウンユースだけに限らず、本気でランニングする際もまったく問題なく履けてしまうという、一足で何通りも楽しめてしまうモデルです。 さて、「フレッシュフォームザンテ ML(FRESH FOAM ZANTE ML)」は、2015年のライフスタイルを代表するモデルということで、ニューバランスの企画を担当する正能哲也氏に開発&誕生秘話を訊いてきました。


—今作のように、「FRESH FOAM」を採用したライフスタイルシューズを作るに至った経緯を教えてください。

正能哲也(以下正能/敬称略): 現在グローバルチームで、パフォーマンスとクラッシックの架け橋になるような商品を開発しています。その背景には、現在スポーツとライフスタイルがより密接なものになってきており、ニューバランスとしてもその様なシーンが今後益々求められてきていると感じるからです。そこで我々の最新のテクノロジーであるFRESH FOAMを使用したモデルを開発するに至りました。

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―アッパーのマテリアル使いやカラーリングなど、デザインポイントを教えてください。

正能:「ZANTE」をベースに2種類開発したのですが、先ず最初は、プレミアム感のあるフルグレインレザーを使用したタイプ。こちらは、パフォーマンスベースのモデルをファッションのシーンでも履きやすくするため、素材感を活かしながら、全体はレザーの単色使いでまとめています。採用したカラーも素材感と履きこなしやすさを兼ね備えた、ブラック、ネービー、ベージュの3色にしています。 もうひとつは、アスレチックなイメージを残しながらも、そのまま普段のライフスタイルにも合わせやすいスウェットシャツをイメージした素材を採用しているのが特徴です。こちらはニューバランスのヘリテージカラーであるグレー、ネービー、バーガンディーを使用しています。どちらもニューバランスのヘリテージな要素がポイントになっていると思います。


—”N”マークが同色で、他のモデルに比べアピールしていないように見えますが、それは敢えてですか?

正能: はい、敢えてベースと同色に仕上げました。クラッシックベースのモデルは”N”マークをトレードマークとして、デザインポイントにしていることが多いのですが、今作のようにパフォーマンスベースのライフスタイルモデルの場合は、まだ商品数も多くはなく、かつクラッシックモデルとのアプローチの仕方の違いを検討すると、ベースカラーに馴染ませて違いを出し、より異なる見え方にしようと。そうすることで、既存のパフォーマンスにある「ZANTE」との違いにもなってきますし、今後の商品レンジの幅を広げていく意味でも重要なポイントになってくると思ってます。


—ということは、パフォーマンスとクラッシックの架け橋になるモデルは、”N”マークをあまりアピールしていかないわけですね。それでは制作時の面から、ランニング用のアッパーを残したままライフスタイルに寄せたデザインに落とし込む際に苦労したポイントはありますか?

正能:「ZANTE」は元々パフォーマンスランニングシューズでしたが、ライススタイルにも合わせやすいデザインとシェイプを備えたモデルだと個人的には思っています。ですから、どの程度ライフスタイルに寄せていくかのさじ加減が苦労したポイントです。ちなみに、2モデル開発し,それぞれが共存出来るよう、性格を分けるのもポイントになっていると思います。あとは、グローバルな市場をターゲットにしていましたから、すべての地域で理解され、購入に結びつくよう落とし込んでいくのも大変でした。ただ、結果としては、それぞれの違いが出せたのではないかという自負はあります。

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—では、最後に。今作に込めたニューバランスとしてのこだわりポイントを教えてください。

正能:テクノロジーはそのまま残して履き心地をキープしたことです。パフォーマンスシューズをベースとしながら、ライフスタイルのシーンで履いて貰えるように仕上げ、かつ誰もが描くニューバランスらしさを失わず残したことです。正直、「ニューバランスらしさ」とは何か? という部分が難しかったのですが、レザー素材、スエット素材、どちらのモデルもやはり「ヘリテージ」というキーワードがヒントになりました。


–ありがとうございました。

正能哲也 / Tetsuya Shono

ニューバランス ジャパンにてシューズの企画を担当。MRT、MRLなど、新しいテクニカルを搭載させたシリーズや、各ブランドとの別注企画はもちろん、2010年にU.S.A.製にて完全復刻させた「M1300」の企画も手掛けるブレイン的存在。

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