NB LOVERS

NB LOVERS vol.10:谷中龍太郎

2016.06.22

気付けば、手放せないスニーカーになっていました……〈ニューバランス〉を愛する人たちは、まるで人生のパートナーのように思いを寄せる。ライフスタイルカテゴリーを中心に紹介する「new balance × HOUYHNHNM」の編集を手掛け、これまでに〈ニューバランス〉を紹介するムック本やカタログを制作してきた敏腕編集者、谷中龍太郎さんもその1人だ。

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〈ニューバランス〉マスター……谷中龍太郎さんのことをそう呼びたい。ここ数年、数あるメディアの中で編集者、ライターとして1番〈ニューバランス〉の記事を書いてきたのは谷中さんだと思うし、イギリスやアメリカの工場まで足を運んで、職人たちの姿を実際に見てきたりもしている。 そんな谷中さんが初めて履いた〈ニューバランス〉は、中学1年生の時に買った、ピンクの”N”ロゴが付いたハイカットのバスケットボールシューズだった。その頃はまだ知識も乏しく、形に惹かれて購入をしたそうなのだが、そこから数年を経て、大人の階段を昇り始めた谷中さんの心を捉えたのはM576の存在だった。

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「藤原ヒロシさんが当時雑誌で連載した企画で、576を紹介していたんです。彼のファンだったこともあり、格好いいなあと。そこからずっと576のコードバンと呼ばれる赤茶色を履いていました」。

そこから〈ニューバランス〉に目を向けるようになった谷中さんはその後、アメリカを訪れた時にM1600に出会う。横幅が狭いBウィズのモデルを買い、いろいろな服に合わせられることを知った谷中さんは、太いパンツを履く時はM576、細めのパンツを履く時にはM1600を履くようになっていった。そして更にのめり込んで行くきっかけになったのは、2000年に入ってから登場したM2000だった。
「なんて攻めているスニーカーなんだ! と 〈ニューバランス〉が確実に新しいステージへ昇ったモデルが登場したなと思いました。その時に、UNITED ARROWSの栗野さんがテーラードジャケットにM2000を履き合わせている姿を見て、アリだなと思うようになり、どんどん〈ニューバランス〉の存在とポジションが自分の中で面白くなっていったんです」。

現在、谷中さんの足下は、革靴なら〈オールデン〉、サンダルなら〈ビルケンシュトック〉、スニーカーなら〈ニューバランス〉と、人間工学に基づいたデザインのシューズでほぼ成り立っている。そして”ローカルメイド”であるということもモノを選ぶ重要な点なのだとか。「誕生した場所でずっと作り続けているメーカーが好きなんです。ボストンで生まれた〈ニューバランス〉もそうだけど、ボストンに工場があってメーカーと地域の人々と密着をしている。そんな空間でモノが作られればメーカーのイズムもきちんと伝わるだろうし、そこで生まれたひとつひとつの商品には気持ちや愛がこもっている気がするから、ただの商品ではなく大切に履きたくなるんです。なんかロマンを感じるんですよね」。
 職業柄、様々なブランドのスニーカーを見てきた中で、「〈ニューバランス〉は、一度履いたら絶対に嫌いにはなれないシューズだと思います」と断言する谷中さんは、生涯〈ニューバランス〉のスニーカーを愛用し続ける。

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(左)2013年にソールを当時最新のREV LIGHTにアレンジした996。その別注モデルを4つのセレクトショップが制作した際、谷中さんも「HOUYHNHNM」を代表してチョコレートブラウンとゴールドのモデルを制作した。(左中)毎週土曜日の朝、松浦弥太郎さんや〈ニューバランス〉関係者とともに駒沢公園をランニングしている。その際に履いているのが、FRESH FOARM VONGO M。(中)ニューバランスのフラッグシップモデルには必ず足を通してきた谷中さんが今一番愛用しているのが、オールレザーのM2040。(右中)ピンクリボンに賛同してリリースされた、M990V3(売り上げの一部を寄付)。USの店舗限定ウィメンズのみの展開なので、大きなサイズを探して着用。(右)経年変化が楽しみな、ホーウィンレザーを使用した幻のM997。サンプルを頂戴して愛用している。

photo:Koki Sato
text:Kana Yoshioka

谷中龍太郎 / 編集者

1976年生まれ。様々な雑誌での編集、「HOUYHNHNM」編集長を経て、フリーランスに。ファッションを中心に雑誌、広告と様々なシチュエーションで活躍。これまでに〈ニューバランス〉が発行してきたブランドブック、カタログの制作の他、「new balance × HOUYHNHNM」もプロデュース中。
http://sp.houyhnhnm.jp/newbalance/