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new balanceをもっと知る、ボストンへの旅 Vol.4:スコヘーゲン工場から生まれた誇り高きスニーカー

2016.06.21

〈ニューバランス〉の本社があるボストンから、車へ北へ約3時間。カナダに限りなく近い自然が溢れるメイン州スコーヘーゲンに〈ニューバランス〉の工場がある。全米に6つある〈ニューバランス〉の工場の中でも、技術力が高いことでも知られているこの工場から、MADE IN U.S.A.のクラフトマンシップを誇る数々の名作が誕生。まさにブランドの真髄となる現場なのです。

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アメリカの中で最東北部にあるメイン州。その西中央に位置するスコヘーゲンへ向かう途中、窓の外が木々や湖など多くの自然が見られる光景へ変わって行くことが分かる。赤煉瓦で建てられた一見工場とは思えないほど素敵な外観の建物の中で、〈ニューバランス〉好きならば思わず叫びたくなる数々のモデルが誕生してきた。576、990、997、1700、2040などライフスタイルカテゴリーを中心に、近年では、5年に一度制作される1300、また28名と熟練5名からなる”Super Team 33”が制作をした1400などもこのスコヘーゲン工場で制作をされた。

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以前は、〈ノーフォーク・シューカンパニー〉が所有していたというスコヘーゲン工場。工場が閉鎖してしまい、途方にくれていた技術者たちを新たな道へと導いたのが〈ニューバランス〉だった。〈ニューバランス〉の工場としてスタートしたのは1981年から。スタートした時から多くの熟練者が働いていていて、またスコヘーゲン工場ならではの独自なクラフトマンシップを導入していることから、今では〈ニューバランス〉が誇るMADE IN U.S.A.シリーズの中核となる工場としても知られている。

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スコヘーゲン工場で33年間働いているという工場長Plant General Manager(プラントジェネラルマネジャー)であるRaye Wentworthさんは、この工場を心から愛しているそうだ。「スコヘーゲン工場は地域に密着をしていて、働いている人たちが大切にしている工場でもあるのよ。そして皆、誇りを持って働いている。工場として機能良く働くようにいる人々の意識も高い」。かつてはシューズを作るのにかなりの日数がかっていたのものの、現在は1日3000足以上のシューズを制作できるようになったのだとか。

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革の裁断から、パーツ縫い、圧着、検品と、すべての行程に対して人が付く。〈ニューバランス〉はパーツの多いシューズだからこそ、どこかひとつでも手先に狂いが出たら出来上がりがおかしなことになっていってしまう。そこで毎日、各パーツのチームマネージャーが各々の作業場をチェック。作る行程において、縦の関係も、横の関係も良い関係を持ちながら、最高なシューズを作り上げるために皆働いている。細かい部分を扱う繊細な作業は女性が、圧着や大きな機械を動かす力のいるパーツは男性が。特性を活かしてリズム良く工場作業が流れていく。

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MADE IN U.S.A.を誇る〈ニューバランス〉のフラッグシップモデル。職人たちが実際に作っている姿を見ると、そのモデルに愛情が湧いてしまうだけでなく、更に履き心地が良い特別なシューズに感じてしまう……いや実際に、やはり人の手を通じて作られたものには温もりがあるものだと改めて感じるのであります。

photo:Koki Sato
text:Kana Yoshioka