247

「247」7days DJ selection:Mitsu The Beats

2017.03.13

Mitsu The Beatsに聞く、1週間音楽セレクト

「247」=24時間、7日間。人々の快適な足元をサポートするモデルとして、2017年に誕生した新しいナンバー。すでに3タイプがリリースされ、抜群の履き心地の良さで話題を呼んでいます。そこで「247」のコンセプトにちなみ、快適な毎日を過ごす人たちに向け、1週間(7日間)の音楽を7人のDJに曲をセレクトしてもらいました。今回は、ラップグループ・GAGLEでもおなじみ、仙台を拠点に活躍をするDJのミツ・ザ・ビーツが登場。ビートありきの人生を軸に、ヒップホップとジャズを中心にオススメしてくれた曲に注目です。

02
MONDAY

SLUM VILLAGE 『ITS FANTASTIC 2』(Album_1999)
INETRSCOPE RECORDS
スラム・ビレッジの中で一番好きなアルバムで、全曲いい! このアルバムは1999年にリリースされて以来、週に一度は必ず聴くし、レコードバッグの中には常に入っています。J・ディー(aka J・ディラ)が音をプロデュースしていて、当時はゴリゴリのサンプリングをしたヒップホップが多かったなかで、タイトなドラムなのにメローでスペイシーな感じを打ち出していて「自分の方向はこっちだ」と強く思った記憶があります。なぜ、このアルバムが月曜日なのかというと、いつも心の中にあるアルバムだからです。原点であり、忘れることのないよう、週の頭に聴きたいアルバムですね。

03 TUESDAY

A TRIBE CALLED QUEST 『The Love Movement』(Albm_1998)
SONY MUSIC
『ITS FANTASTIC 2』よりも1年前の1998年にリリースされたアルバムです。シンプルですが、これもスラム・ビレッジ同様、時代から一歩抜け出しているアルバム。あとになってどんどん良さが分かってきました。すごくタイトなドラムに、ベースラインにサイン波を用いて弾いているのが話題になり、 「新しいことをしているな」と思ったことがあります。プロデューサーは、Qティップ、アリ・シャヒード、J・ディラ。ちなみに僕は1996年にMPCを買ったんですが、この時期はGAGLEのアルバムを制作するにあたり、こういったアルバムに影響を受けて頑張っていた時期ですね。

04
WEDNESDAY

HUNGER 『SUGOROKU』(Album_2016)
松竹梅レコーズ
週のなかばの水曜日は、自分のプロダクションを確認するためにこのアルバム。HUNGERが長年かけて録りためてきた音、日本をはじめモンゴル、アメリカ、オーストラリアなどの海外で録ってきたものや、シンゴ02、ジョン・ロビンソン、ブル&エクザイル、エル・ダ・センセイなどのアーティストとのコラボした楽曲が入っています。僕も数曲プロデュースしていますが、釧路のシンガーのマーヤやDJカゼッタがプロデュースで参加した「Canoe」は、映像も綺麗で好きな曲ですね。

05
THURSDAY

MARIO BIONDI and THE HIGH FIVE QUINTET 『Handful of Soul』(Album_2007)
SCHEMA ITALIA
木曜日はヒップホップから一度離れて、いろいろな曲を吸収しようかなという日。マリオ・ビヨンディという、クラブジャズ界では有名なアーティストのアルバムなんですけど、クラブジャズで有名なイタリアの「SCHEMA」というレーベルからリリースされています。以前、京都でやっていた「INSPIRATION」いうイベントでレギュラーDJをしていたことがあるんですけど、沖野好洋さんがDJをしていて影響を受けました。 基本的に自分はヒップホップが中心だけど、親がジャズを聴いていたこともあり、ジャズは子供の頃の思い出でもあるんです。

06
FRIDAY

GLENN ASTRO & IMYRMIND 『Hermann』(EP『Box Aus Holz 009』より_2014)
BOX AUS HOLZ
このアルバム、アーティスト名や曲名もよくわかっていない……え~と、何だろう(笑)。とてもマイナーなレコードなんですけど、A-3の曲「Hermann」が良いんです。太くてしっかりしたビートに、ゆるくて優しいシンセ。特に大きな展開もなく淡々としていますが、ヒップホップの調子良い部分を消化しているというか、すごく良いんです。木曜日のマリオ・ビヨンディから週末に向け、ビートとか自分の好きな部分を引き出してくれる曲を聴き、戸惑いをなくすといった感じですね。

07
SATURDAY

THE ROOTS 『Do You Want More?!!!??!』(Album_1995)
GEFFIN RECORDS
週末はイベントも多いので自分の好きな音に戻ります。ザ・ルーツはずっと聴いていますが、この2ndアルバムを最近また良く聴くようになっています。ザ・ルーツを知ったのは1994年ですね。「PROCEED」のPVを初めてBETか何かで観たときの印象が強烈に残っています。当時は、このアルバムをこんなに長く聴くなんて思わなかったです。今聴いてもすごく良いし、今となっては世界的に有名なヒップホップバンドですからね!

01
SUNDAY

BILL EVANCE TRIO 『Bill Evance Trio with Symphony Orchestra』(EP_1966)
VERVE RECORDS
ビル・エバンスが、シンフォニーオーケストラと演奏しているアルバムです。ビル・エバンスは年代によって違うし作品も無限にあるんですけど、思い立ったときに聴くのがビル・エバンスですね。「今日は聴くものがない」というときに聴くこともよくあります。土曜日はイベントも多いので、日曜日は一旦リラックスして月曜日に望みたいので、ピアノがメインのこのアルバムは最適です。ジャズで有名な「VERVE RECORDS」からリリースされたんですけど、録音状態も良いしリラックスできるアルバムですね。

3 2-1


―24時間7日間、欠かさずやっていることは?

Mitsu The Beats:音楽から離れた日はないですね。どんなことがあっても、とりあえず一日1曲は作ります。毎日1回ドラムを組むだけでも、基本的な部分が10分でできますから。今日もこれから新幹線で仙台へ帰ったら曲作ろうかなと思っていますが、移動中のときにも作りますね。機材がないときは、iPhoneでビートを叩いたり(笑)。音を作るために、とにかく何かに触っています。



Mitsu The Beats

仙台を拠点に活躍する、DJ/音楽プロデューサー/トラックメイカー。1994年よりDJを開始し、1996年には弟のMC HUNGER、DJ Mu-RとともにヒップホップユニットGAGLEを結成。翌年、サンプラー「AKAI MPC 2000」を発売と同時に購入したことで曲作りをスタート。2003年ソロアルバム『New Awakening』をリリース、2004年にはロサンゼルス発「URB」マガジンで期待するアーティスト100人に日本人で唯一選ばれる。これまでにソロでは通算3枚のアルバム、2枚のビートアルバムをリリース。また、プロデューサーとしてリップ・スライムやモンキー・マジックなどのメジャーアーティストにも楽曲を提供している。
https://twitter.com/mitsu_the_beats
http://www.gagle.jp