247

「247」7days DJ selection:tofubeats

2017.03.06

tofubeatsに聞く、1週間音楽セレクト

「247」=24時間、7日間。人々の快適な足元をサポートするモデルとして、2017年に誕生した新しいナンバー。すでに3タイプがリリースされ、抜群の履き心地の良さで話題を呼んでいます。そこで「247」のコンセプトにちなみ、快適な毎日を過ごす人たちに向け、1週間(7日間)の音楽を7人のDJに曲をセレクトしてもらいました。今回は、DJ/音楽プロデューサー/リミキサーとして活躍をするトーフビーツが登場。神戸を拠点にメジャーからアンダーグラウンドまで、縦横無尽に行き来するカミングアップなDJが選んだ、1週間ミュージックを紹介します。

01
SUNDAY

95NORTH 『Now It’s Time(95NORTH Dub Mix)』(EP_2015)
NITE GROOVE
僕の場合、日曜日が週のスタートです。ニューヨークで昔やっていた「SUNDAY BEST」というイベントの映像を観たとき、カイル・ホールという僕と同じ年のデトロイトのDJがこの曲をかけていたんですけど、メチャクチャ可愛い女のコが「最高~!」って感じで踊っていたんです。グッとくる場面で、なんかすごくいいな~と(笑)。その動画が、僕の理想とする昼下がりの日曜です。4分くらいまでハウスでイントロ、その後にようやくフィルターが入り、ブレイクのところで急に変わって「イエ~イ!」みたいな。ドラムも渋くて好きな曲ですね。

02
MONDAY

MACINTOSH PLUS 『月』(Album『Floral Shoppe』より_2011)
BEER ON THE RUG
ターンテーブルにあるピッチコントロールを一番遅くしてかけることを“スクリュー”と言うんですけど、このアルバムはダイアナ・ロスやザップなんかの80年代の曲をスクリューしたアルバム。リリースされたときネット上では、ありえないくらい大ヒットしました。僕は普段こういうのを聴くんですよ。Jポップとかは「スクリューだとゆっくりだから歌詞がきちんと聴こえていいな」とか思いながら、ピッチを遅くして聴いたりしているんです。僕は月曜日から朝早く起きる生活に戻すので、朝9時に起きてこれを聴いて、週末の夜の生活から昼へと戻していく感じですね。

03
TUESDAY

ETHIMM 『Burning Down』(EP『Hello, We’re Ethimm And We’re From Nowhere』より_2015)
LIGHT OF OTHER DAYS
スイスのダブバンドなんですけど、普段はソロで活動しているアーティスト2人が「ダブっぽいことしようぜ!」と作った、現代のマッシヴ・アタックみたいな感じです。スロースタートなダブで、「バン、バン、バーニングダウン~♪」とボーカルが申し訳ない程度に入っているんですけど、それがまた良いんです。DJではハウスの曲と繋ぐことができますが、普段こんな感じの曲でクラブが大盛り上がりするのが理想ですね。EDMをはじめ、最近の曲はコンクリートみたいに余白がきっちり埋められている曲が多いんですけど、僕はDJをするときにビートの間に余白があるハウスの方が好きですね。

04
WEDNESDAY

PREP 『Cheapest Flight』(EP『FUTURE』より_2016)
B3SCI Records
ドレイクとかの曲を作ったアメリカのヒットチャートを賑わせているプロデューサーが集まった、ロンドン出身の4人組PREPの曲。この曲はApple Musicを聴いていてたまたま知ったんですけど、イントロの掴みとかが良い感じで、日本のフュージョンっぽい感じもあり、丁寧に作られてすごくよくできた曲なんです。ジャケットのアートワークも好きで、何度も聴いていくうちにハマってしまいました。水曜日なので平日のゆったりした感じもありますが、月や火曜日よりはテンション高めになってきますね。

05
THURSDAY

MOTOR CITY DRUM ENSEMBLE 『House of Jazz- Hold Your Heads Up』(EP『Selectors 001』より_2016)
DEKMANTEL
デトロイトっぽい名前ですが、オランダのレーベル「RUSH HOUR」周辺にいるMCDEがHouse Of Jazzの楽曲「Hold Your Heads Up」 をエディットした曲ですね。シカゴ系やデトロイト系に憧れを抱いている感じ。この曲はDJプレイをするときに良くかけるんですけど、朝方なんかの最後の方にかけたくなる曲。ですが、そうもいかず序盤にかけて、この曲で大盛り上がりしてもらうのが理想です。木曜日なので、そろそろクラブを意識しはじめた選曲になってきましたね。

06
FRIDAY

John Morales 『The M+M Mixes Volume 2: NYC Underground Disco Anthems & Previously Unreleased Exclusive Disco Mixes』(Album_2011)
BBE
ジョン・モラレスは神! 80年代ディスコで、EPにはセルジオ・マンジバイとのM+M名義のミックスが全曲に入っているんですが、昨年一番聴いた曲です。ジョン・モラレスは、80年代以降に活躍をしたリエディット/リミックスのパイオニアで、テープエディットといってテープを切って繋げていくという手法で曲を編集していたんですけど、僕もテープエディットがすごく好きで、日本のテープエディットの巨匠を訪ね歩いて学んでいた時期がありました。今はPCですぐにできてしまうことを、昔は手を使ってやっていたわけですから、テープで編集をする人は8小節に対する気合いが違いますよね(笑)。

07
SATURDAY

KENI BURKE 『Let Somebody Love You』(EP_1981)
RCA VICTOR
基本的に僕は、女性ボーカルをかけることが多いんですが、ディスコに関しては男性ボーカルがいいなと思っています。ベーシストでシンガーのケニー・バークの80年代ディスコなんですけど、曲はすごく派手でも、一歩引いたボーカルが良いんです。僕はいぶし銀に憧れるんですけど、ケニー・ブルークはまさにそうですね。今の20代の人たちは、DJプレイのライブを見に行く感覚で捉えているので、クラブでなんとなく遊ぶという時代ではないと思うんです。その中でこういう名曲をさりげなくかけ、知ってもらいたいなと思いますね。

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—24時間7日間。常に心掛けていることは?

tofubeats:自分は何が好きなのかを常に確認していますね。これを毎日続けることしか、自分のセンスを磨けないと思っているんです。自分の好きなものを知る訓練をしておくと、DJもそうですけど、音楽の仕事で何かするときにすぐに音が選べる。それと予期していないところから舞い込んできた曲の面白さ、良さがわかったりするんです。だから常にApple Musicの新譜を聴いていますね。それを続けるにはやっぱり“気合い”が必要! 僕は良い曲を褒めるときに“気合いが入っている”と言うんですけど、気合いの入った曲が好きみたいですね。

photo:Atsushi Matsuoka
text:Kana Yoshioka


tofubeats(トーフビーツ)

神戸市出身の音楽プロデューサー/DJ/トラックメーカー。パソコンとインターネットを駆使した楽曲制作活動で、史上最年少にして「WIRE」出演を達成。これまでに佐々木希、YUKI、ももいろクローバーZ、森高千里など、メジャーシーンの大物アーティストへの楽曲提供やリミックスも手掛けている。2014年にメジャー1stアルバム『Fisrt Album』をリリースし、2016年2月に「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」にて「BEST GROOVE ARTIST」を受賞。2016年9月には2ndアルバム『POSITIVE』を発売。
www.tofubeats.com