247

7 ARTISTS: KAMI

2017.02.03

7人のアーティストが描いた「247」~グローバルイベント東京~

<ニューバランス>の新品番「247」。24時間/7日間、人々の足元を快適にサポートするシューズとして誕生したモデルであり、その第一弾となる“247 Luxe”が1月7日に発売。そのリリースを記念して世界7カ国で、音楽やアートなどを取り入れたイベントが世界同時に開催されました。アーティストは24時間/7日間、絶え間なくインプットとアウトプットを繰り返し、常に進化しています。彼らを「247」の体現者と考えた東京では、国内外7人のアーティストに「247」をイメージして描いてもらった作品を展示しました。アーティストとして日々さまざまなことを考えているKAMIが一息つける瞬間。ブレイクする時間がどんなに大切か。「247」の解釈を違う角度から作品として表現してくれました。

01

「絶えず進化するって実はすごく大変なこと。日常の生活の中でふと我に返るような、ホッとする瞬間を表現できたらいいなと思いました」(KAMI)


—「247」をどのようにイメージして作品を描きましたか?

KAMI:「247」=絶えず進化するという話だったのですが、365日、日々進化するって実はすごく大変なことだなあと(笑)。絶えず実現していけることではないと思ったので、そんな時に人々がふと街を歩いているときにビルの狭間に見える山や空の風景だったり……ふと自分のリズムを取り戻し、原点に帰るような感覚を取り入れたいなと。めちゃくちゃ忙しいときに空を見上げたら「雲はそのままだった」と、我に返るような瞬間。そんなホッとするような瞬間を絵で表現できたらいいなと思って、今回はそんなことをコンセプトに描きました。


—空間を生かしている感じは、ホッとした瞬間を表現しているんでしょうか?

KAMI:絵柄的なことでいうと、最近は「HITOTZUKI」での活動のほうがメインなので、今回はソロとして「HITOTZUKI」とはいい意味で差を出したかったというのもあります。だからこれまでのソロの制作のような、マーカーで描いていた作風から、さらに削ぎ落として進化をさせたスタイルと言ってもいいですね。今回はマーカーではなく筆を使ったのですが、このスタイルは初めて形にしたんですよ。日常生活の中で“自分は地球で生きている”と意識したり、自然と共存していると思う瞬間って、都会の生活で忙しくしていると感じられないことが多いので。そういう隙間に気づくきっかけになればいいなと思い、そこに自分らしく空間を生かした構成にしたというのもありますね。


—やはりKAMIさんは、角度を変えて「247」を見ていますね。

KAMI:今回7人のアーティストがいるので、ほかのアーティストとアプローチが被るのも良くないなと思ったのもあります。もちろん勝負をするつもりはないですが、作品が並ぶので、考えるべきことがあるかなと。7人に選ばれたことは光栄なことだし、アジア人が自分ひとりだったので、ルーツ的な部分も考えどういう感じがいいのか考えました。特にHONETとFAFIは10年以上も前から存在も知っているし、ハングアウトしたこともあったので、こうやって改めて同じ場所でやれるってことはすごく素晴らしいことだと感じています。その中で自分のルーツを活かして、己の立ち位置を確立していかないといけない。作風において崩していく部分と、崩さずに継続をしていく部分と。時代に応じて感じることも違うし、それを絶えず意識をしてやっていくことは大事だと思っています。


—やり続けることで深い部分に気づいたり、自分自身の変化を楽しんでいるんですか?

KAMI:マインドがさまざまな状況に対応できるようになったことは、昔と比べて変わったなと思います。たとえ辛い状況に遭遇したとしても、これまでの経験を活かしてなんとか対応できるようになっているのかな。物事を継続していくことでさらに進化したものが表現できると思っているんですが、とにかく日々良くしよう、一歩でも前に進もうとは思っていますから、そういう意味では楽しんでいますね。生きていくうえで鳥が状況に適応するために羽の色を変え進化してきたのと同じように、自分たちがこの世界で生きていくうえで、いらないものはなくして、必要なところは残していかないと生き残れないので。


—前向きな気持ちが大事ということですね。

KAMI:もちろん大事だと思います、でも、前向きな気持ちだけでは疲れるんですよね。やっぱりポジティブとネガティブのバランスで成り立つことは多いと思うので。バランスがどちらか一方に寄れば、寄りすぎた自分に対して客観的になれるようには心掛けています。それと、なんと言うか……自分の好きなことをただ表現するだけではなく、社会との接点を見つけてその中でどのように表現すべきかということをより意識しないといけないと思っています。もう、こんな感じで、自分の表現の可能性をいつもずっと模索しているので。だから自分自身にリラックス、リラックスと言い聞かせると言うか(笑)。それもあって、今回はこのような絵に仕上げたというのもあると思います。


—アーティストとして日々進化する中、今回の作品に行き着いたのですね。

KAMI:何を良くしていくのか、技術を良くしていくのか、自分の環境を良くしていくのか……。環境や自分のバランスを保っていくことも大切だと思っているので。アーティストとして長く続けていけば、必ずぶつかることがある。こういう機会にアーティストたちが集まり、各々の持ち場でオリジナリティのある表現を追求し、揺るぎない姿勢で継続、発信している人たちが、現在本当に価値のある存在になってきていると思います。特に今は、SNSなどを通じて誰でも作品を気軽に発信することができる時代だし、アートをより身近に感じることができるという良い部分もありますが、本当に必要な情報をピックするのって難しいと思うんです。その中でアーティストとして継続しながら、日々の進化を目指す気持ちや自分が歩んできた出所を、作品を通じて伝えていくことが大切なことだと思っています。

photo:Yoshiteru Aimono
text:Kana Yoshioka


KAMI(カミ)

1974年。京都出身。10代の頃よりスケートボードをはじめたことからストリートシーンの影響を受けてアート活動をスタート。2000年に結成された「米アーティストコレクティブBARNSTORMERS」のオリジナルメンバーとして数々のアートプロジェクトに参加。KAMIならではの、オリジナルのスタイルを築きあげ、メキメキと頭角を現す。またパートナーでもあるアーティストのSASUとともにアートユニット「HITOTZUKI」(ヒトツキ)の名で共同制作を行い、ベルリン、ミラノ、マイアミ、ロサンジェルス、タイペイやハノイなど、国内外問わず壁画制作を行う。数多くのクライアントとの仕事に携わりながら、精力的に個展も開催。日本を代表するストリート発のアーティストとして活躍している。

http://www.hitotzuki.com

「247」の発売を記念して、先日行われた「247 GLOBAL EVENT TOKYO」で展示された7名のアーティストによるアート作品が、先行販売7店舗のウインドウを飾ります。「247」をテーマに描き下ろされた7つの作品をぜひご堪能ください。

さらに先行販売7店舗では、それぞれのアーティストの作品がデザインされた限定の“オリジナルトートバッグ”を「247 Sport」の購入者を対象に、先着50名様へプレゼント。購入をお考えの方は、この機会に好みのアートが描かれたトートバッグも手に入れましょう。

tote-2
tote_

【2月4日(土)先行販売店舗 /ウインドウディスプレイアーティスト】

ERIC ELMS(ニューヨーク) ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店 03-5428-1893(MENS)
KATE MOROSS(ロンドン) ビームス原宿 03-3470-3947(MENS)
KAMI(日本) BILLY’S ENT 渋谷店 03-5466-2432
LETMAN(オランダ) JOURNAL STANDARD 表参道 03-6418-7961
CRAIG&KARL(ニューヨーク、ロンドン) mita sneakers 03-3832-8346
FAFI(フランス) ニューバランス原宿 03-3402-1906
HONET(フランス) ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5786-0555(WOMENS)
※写真上段左から、ERIC ELMS、KATE MOROSS、KAMI、LETMAN、写真下段左からCRAIG&KARL、FAFI、HONET